いろいろとポタリング

一週間前のことを書くのは辛いもの

 7時に起床したつもりが、時計を見れば気づけば8時。さすがに昨晩あんなことになればこの睡魔もしょうがないことだ。


 事の始まりは昨晩にさかのぼる。さあ明日はサイクリング(ポタリング)だ。そう、明日は一週間に一度あるかないか、私の数多い趣味の内一つが実行できる貴重な日である。先週はなんだかんだで実行できず、先週の分のエネルギーを蓄えてしまっている。ただし先週の時点でエネルギーは飽和しているから、事実上エネルギーは何も変わっていない。ともかく事実上はともかく、気分は先週の分のエネルギーがあふれ出して目がギンギンだった。興奮する体は床に入っても治まらず、私は世話の焼ける己の心身に思わずほくそ笑むのであった。というわけではないが寝付けなかった。空腹なのがいけないのかと思い、菓子パンをかじって床に入るが、やはり眠れない。今度はホットミルクを飲んでみるが、やはりどうも眠れない。そんなこんなで気づけば3時過ぎ。いい加減腹も減ってきます。なのでカップ麺(焼きそば)を食べるが、そしたら今度は満腹で眠れなくなる。そして、長い夜はまだまだ続くのであった。


 そんなわけで短い睡眠時間に別れを告げ、サイクリングの準備を始める。軽い朝食を済ませ出発。部屋の中にスポーツ飲料が無かったので、出発したらまずコンビニに直行。燃料を補給し、しばらくこれからの目的を考える。ポタリングするといっても進む方向を考えなければ進めない。そうだ、先日会えなかった友人のアパートに行こう。行くと決まったら早速出発。春、いや夏らしい見事に晴れた天候の中、私のクロスは快調に進む。どうもギアをセンターに入れたときチェーンがフロントディレーラーにこすっているようだが、センターに入れなければいいのである。…上り坂で死にます…。
 順調に進んでいたら、意外な場所で緊急事態が。暗いトンネルの中を通っていたとき、なんとなく他に比べて歩道が黒くなってるな、と思ったら水溜りだった。避ける暇もなく、時速40キロ近い速度で走っていた私は盛大に水を浴びてしまう。当然私のクロスバイクに泥除けは無い。泥除けを装備してない理由はただ一つ、不必要だからである。泥除けの目的はタイヤが巻き上げる水や異物を防御することだが、私はそのような状況になる場所を走らない。雨の日はまず走らない。走るときは雨具を着ているだろうし、当然いらない。異物を巻き上げる、つまりダートコースも走らない。私はクロスバイクでトレイルを突き進むほどプロではないのだ。ともかくこのような理由で未装備である。だがおかげで時折このような状況に巻き込まれるわけである。だが、偶然の状況のためにフェンダーをつけようと思わない。このような状況はごく稀。もし日のあたる普通の路上であったら避けるなり速度を落とすなどして対処するからだ。まあ同じくらい必要度のような気がする空気入れは、直接的な効果よりどちらかと言うと「パンクしても大丈夫」という間接的な効果が大きい。そうえいばフェンダーは泥除けと呼ばれていますが、この時その理由が分かった。水は濡れても乾くが、泥はそうは行かない。先ほど突っ込んだ水溜りは見事に泥水だった。服には綺麗に縦に黒い斑点模様がプリントされてしまったのだ。出発早々恥ずかしい姿となってしまう。
 何もともあれ途中なれない道を進むと、見事に目的地とは違う方向に進んでいた。どこかで見たことある道路だな…と思ったら、このまま直進すると寮のある方角だった。そうか、この道はこう繋がっていたのか…と今は意味の無い脳内マップを完成させ、来た道を引き返す。
 友人の住む町に着くと、どうも何か祭りをやっているようだ。友人のアパートに到着し、部屋番を聞こうと電話をしてみるが、やっぱり出ない。後に聞いてみると、始終マナーモードらしい。それじゃ携帯電話の意味あまりないんじゃ…。とりあえず何気に雰囲気が好きな祭りを見学し再出発。住宅街に迷い込んだのでなんとか脱出し、県境に戻る。しょうがなく川沿いをグルグルとし、栗栖遊歩道なる場所を進む。その先にあったのは、右上の画像のような看板だった。ちなみにその先はロープが張ってあって行き止まりだった。
 昼食は基本的に自転車の側から離れたくないので、大方コンビニか屋台になる。今回は桃太郎神社なる怪しい場所で焼きそばを食べる。というか焼きそば一杯600円って…。しかも、お世辞にも豚骨と明太子の匂いにまみれた福岡人の舌には合わなかった…。
 ある程度グルグルしたら道幅が狭いくせに交通量の多い、自転車には居心地の悪い場所に出てしまう。車にはウザがられるが、個人的にウザイからと言って服やバーエンドがかするほどの近くを高速で通るとは何事か…。などなどの相変わらず愛知、岐阜のドライバーの危険運転に腹を立てながらその道から離脱。現在地が分からなくなったので大通りに脱出し、その日はもう帰ることにする。
 帰宅後は友人と日付が変わるまで勉強。確か翌日のオーラル試験の勉強だったはずである。