メリダの今後についての覚書


 定期的に実施されるメリダ改造計画。だいたいメリダは半年に1度生まれ変わります。
 その時々の需要に応じて柔軟に姿を変える。実は必要な自転車に改造するより、新しく買ったほうが安いが気にしない。

 メリダは現在ブルヒーン+DHバーのなんちゃってTTバイク仕様だが、バーコンは以前のままブルホーンの先端にある。DHバーの先端に近々移設しようとしたが、ここでメリダに対する需要が変わってきた。
 生活環境に応じて姿を変えるメリダ。それはつまり、生活環境が変わると姿を変えねばならない。
 メリダがこんな姿になったのも、そうできる環境があったからだ。DHバーは当然ながら小回りが利かない。曲がるのも止まるのも苦手で、町中ではまず使わない。だが、ほとんど車は通らないくせにしっかり舗装された私有地で走行できるようになり、まさにこれはDHバーを活かす最良の場所だった。ということでDHバーが装着された。
 しかしそんな自転車乗りに恵まれた場所も、そろそろお別れだ。そう、ぼちぼち転勤なのだ。転勤すると環境はガラリと変わる。まず今までのように走ることはできず、現在のメリダは宝の持ち腐れとなる。もったいないが、DHバーを使う機会はほとんどないだろう。使おうと思うなら、生粋のブルホーンにするか、長距離旅仕様に改修するしかない。つまり、現在のメリダではちょっと生活に順応できない。
 転勤に伴い、自転車に対するいくつかの需要ができる。まず今までは徒歩でよかった職場が若干遠くなり、通勤用の自転車が必要となる。走行性能はクォークがぶっちぎりだ。万一のトラブルなどには折りたためるダホンが便利だ。この二つを有効に使えば良さそうだが、そうなるとメリダの立場が微妙すぎる。となると、メリダは両者の間をとった、通勤用に改造するのがベストなのではないだろうか?具体的に言うと、ハンドルはブルホーンかフラットーバー、スタンド装備、できればフェンダーも装備。というまさにクロスバイク仕様。原点回帰してしまいそうだ。

 写真は在りし日のメリダ。前にフェンダー、後ろはフェンダー代わりのキャリアを装備。雨の日の快適性は増したが、それ以上に走行性能が犠牲となり、早々と戦線離脱した。フェンダーのパーツは引っ越しのゴタゴタでどこかに消えた。
 まあでも、これを機に自転車を購入するという手段も残されている。あこがれのブロンプトンを買えば、そのまま通勤用になる。スタンドもフェンダーもあるしばっちりだ。もともとそういう設計だし。でも、折りたたみ自転車、つまりダホンの後継車はまだ決めかねている。ブロンプトンはやはりいくつか欠点がある。変速とタイヤの脱着だ。走行性能はBD-1が上だし、入手可能ならtikitも忘れてはならない。どれも長所と短所があり、どれも魅力的だ。その辺の取捨選択が難しく、いまだ決められない。買っちまえば楽になるのだが、とりあえずダホンで不便してないから我慢している最中。ダホンがドロップハンドル化し、それに伴いフェンダーが撤去されていしまい、現在所有するすべての自転車がフェンダーなしとなってしまった。雨の日もやむなく走ることがあるのだが、やはりフェンダーが無いとタイヤが雨を巻き上げ、体に叩きつける。フェンダーなしの自転車に乗ったことが無い人にはちょっと分からないかもしれないが、上からの雨より下からの雨のほうが厄介だ。スピードを上げれば水は下からのほうが多く降りかかる。もちろん地面の水だから当然汚い。また、下からの水は普通じゃ濡れないところまで濡らしくれる。つまり、雨の日は要フェンダーだ。この辺日本と同じく雨の多いイギリスで作られたブロンプトンにはフェンダーは標準装備。一方雨の少ないドイツ製であるBD-1は、フェンダーはオプションになってると聞いたが、本当だろうか?




 閑話休題。現在考えているのはメリダ街乗り仕様か、新しい自転車か。最近金遣いが荒いので新装備の導入はちょっと考える。かといって街乗り仕様への改造費も気にかかる。
 こんなことを考え出したのも、転勤が決まったことがきっかけでなく、メリダのフロントディレーラーが破損したことだ。ワイヤー切れかと思ったが、どうもディレーラーのスプリングが壊れたようだ。交換するのは容易だが、これを機にバーコンの移設をするか、それとも大改造をするかを迷った故だ。そろそろ手放してもいいのだろうか、初めて買った自転車だけに、愛着が半端ないのだ。さあ、どうしたものか…。