増殖するOM


 OM30、OM-1と続いて本日新たにOM10が仲間入り。正直、何かの病気かと。
 価格はレンズ、マニュアルアダプター込み、しかも完動品で2000円とリーズナブル。
 買わなくちゃいけない気がした。

 というわけでOM10。OMシリーズの普及機第一弾。お求めやす価格でOMの中では売れた方で、それなりに数は出回ってるはず。外観に目立った傷はないが、ファインダーは汚れあり。店頭には「巻き上げ不能」となっていたが、触って一瞬で「これすでに巻き上がってるから、これ以上巻き上がるはずないやん」と気づく。単純に電池切れだ。理解のないお店でよかった。だからハードオフは大好きだ。電池を入れたらパシャンとシャッターが切れ、動作は全く問題なかった。いいもの掘り起こした。

 今回のキモはこのマニュアルアダプター。OM10はAE(絞り優先)専用機なのでシャッタースピードはカメラ任せだが、これを付けることでマニュアルでの撮影も可能となる。何気にこれが中古だとそれなりの相場だったりするので、これはありがたい。もちろんばっちり動作する。この取ってつけた感が男心をくすぐる。

 付属のレンズは定番の50mmF1.8。F1.4よりも一回り小さい。ちょうどフォーサーズの25mmF2.8パンケーキと同じぐらいの大きさ。レンズは残念ながらカビあり。しかし撮影に致命的な影響を与えるほどではない。だが、別のことで致命的な問題を抱えている。

 絞り羽根が若干固着しており、一度絞ると自力では開かない。絞りリングをグイっと動かしてやる必要がある。とはいってもばっちり動くF1.4がるので実用上問題ない。ただ、放置するのも気持ち悪いので、ちょっとばらして見ようと思う。

 ちょっと使いにくいISO感設定と露出補正。この辺はOM30の方が有利。だが、意外なことにフィルム実用機はOM30からOM10に移行しそうである。電池を食うOM30より、シンプルなOM10の方がよさそうだ。
 それにしても、こんなにオリンパスのカメラを増やしてどうする気なのだろうか?オリンパス博物館でも作れそうだ。