もっと前へ ―術科学校入校―


海上自衛隊術科学校に入校。心身ともに鍛えられてきます!

…死なない程度に
 術科学校って何さ?という人のために軽く説明しておくと、文字通り学校です。自衛隊は事務から鉄砲撃つ仕事まで数多くあり、隊員一人が何をするかというのは入隊するだけでは決まらない。部隊配置される際ある程度何をするかが決められますが、決定ではない。たとえば私は教育隊という研修期間の後、陸上航空部隊に配置となり、その中でもヘリコプターの機体整備員に暫定的に決まりました。ただ、それで決定ではなく、本人の希望や、あまりに適正が無かったりすると変わることもあります。自衛隊での職を決定するには、この術科学校というところに入校し、修業しなければならないわけです。修業すると正式に自衛隊での職、自衛隊でいうところの特技(マーク)を取得するわけです。先輩でヘリコプター部隊に配置され、普通の飛行機を整備したいがために飛行機整備の学校に根性で入校してました。自衛隊での生活が決まってしまうので、この辺意固地になるべき。
 ちなみに入れば勝手に修業できるほど甘くなく、赤点を二度取るともれなく免職になります。

 生活を軽く説明すると、朝6時に起床してその足で基地を走り、着替えたなら走って食堂に行き、アイロンのかかった作業服で朝の整列を行い、上官の罵詈雑言を聞いて元気いっぱいに教務をします。午後からは再び整列して上官に怒られ、このときも作業服にシワがあると殺されるので昼休みはアイロンがけと靴磨きをし、午後の教務。教務を終えたら再び走り、夕飯食べたらまた走りに行き、終わればすぐに風呂に走っていって、すぐに掃除をして、そのまま自習時間。自習が終われば洗濯機の争奪戦が始まり、明日に備えアイロンや靴磨きをして、そうこうしてるうちに10時の消灯になるので、そのまま寝る。そして朝が来る。

 まあ教育隊をゆるくしたような生活だが、求められるレベルはそれ以上。ただ、教育隊や部隊で鍛えられ、教育隊レベルのことなら造作も無いので案外生活は苦しくない。部隊と比べると自由は制限されるが、言われたことするだけだから楽といえば楽。