無人航空機

夏のある昼下がり。プレデター、ペガサスなどを調べててふと書きたくなったので書きます。見たい人は見てください。



現在の兵器で最も高性能なものはなんだろうか。恐らく、ミサイルであろう。高い命中率と破壊力を誇るこの兵器は、あらゆる兵器に革命を与えた。艦船の主要兵器だった大砲は数を減らし、ミサイルが主要兵器となる。携行式ミサイルは歩兵達の戦闘能力を向上させ、戦車、航空機などとも戦えるようになる。戦闘機も弾丸の搭載よりもミサイルの塔裁量を重視するようになる。ICBMなどの登場など、世界の兵器にこれほどまで影響を与えたものはない、たぶん。私は軍事評論家じゃありませんので知りません。憶測です。
ともかく、ミサイルとは何か、と言うと、誘導ロケット弾でしょう。たまにゲームで誘導しないミサイルがありますが、誘導しなければミサイルではありません、ロケットです。誘導しない誘導爆弾はただの爆弾なのと同じです。また、誘導ロケットというとまず思いつくのが、悲しい事に日本の特攻専用機「桜花」です。桜花でなくとも、特攻機全般は現代のミサイルと性質的にはなんら変わりはないはずです。ただ、誘導するために人命という掛け替えのないものを犠牲にする、あまりにも代償の大きすぎる兵器です。
話が重くなりそうなので話題を転換すると、ミサイルは航空兵器です。地面は這いずったり海を中を突き進んだりドリルで地面を突き進まないで、飛んでいるから航空兵器です。前置きがあまりにも長くなりましたが、これが世界初の無人航空機ではないでしょうか。
現在使われている最も有名な無人航空兵器はプレデターでしょう。ちなみにこんな名前ですが、地球製ですし目に見えます。私に言わせてみればこれはラジコン飛行機にカメラつけた大人の玩具です。しかし時代は進み、対地ミサイルが装備されると誰が何と言おうが兵器です。実戦を経て、無人兵器が使えるという事がわかったアメリカさんは次から次に開発し、多くの実験、実用機を世に送り出しています。たぶん10年もしないうち、JSFが一般配備される時には無人戦闘機(攻撃機)部隊が配備されているのではないでしょうか。
民間の機体を見てみても、オートパイロットは高度に発達し、もはや無人にしても支障はないように思えます。まあ挙動の複雑なヘリコプターはまだまだ発達途上ですけど。
無人航空機の配備には賛否評論でしょう。兵器を無人化すれば、人命を考慮せずにすむので戦争が助長される。旅客機を無人化すれば安全性が問題。後者はむしろ「うっかりミス」が無いコンピューターのほうが安全のような気がしますが…。しかし前者は確かに問題です。ですが、今も戦場で戦っている兵士達の盾になるような無人機、プレデター偵察型のような直接攻撃に関与せず、兵士の命を守るような兵器であれば私は歓迎します。
ただ、日本のような専守防衛であれば、無人兵器でも全然構わないのでは?と思う今日この頃。

オチも何もありません。以上、徒然戯言でした。