この道の向こう側(もはやシリーズ化)

今日もサイクリングです。今日は暑そうだったので、上半身はワイシャツ一枚で出発です。目的地は遠い宗像大社。位置的に通い続けた自動車学校の横を抜けた先にあるはずです。地図は見ません。見たら負けです。というわけで行き当たりバッタリで出発。
山越え谷越えで1時間ちょいで自動車学校側を通過。その近くの田んぼの隅で農薬散布用の無人ヘリがスタンバイ中。起動まで見たかったけど、自転車の坂道発進の難易度はMT車の比ではないのでとまらずに進行。そして大通りに出て、案内標識を見ると「宗像大社はこちら(意訳)」、と書いてありました。早くも目的地か?と思うと、その横には、「海はこちら(意訳)」。…これは私に行けという神のお告げですか?というわけで、宗像大社とは全く反対方向に進んで行くことに。
眼前には山、やま、ヤマ。知ったことか!というわけで山を越えると、また山。それを越えると山。それを越えると(以下略)。いつから私はヒルクライムの選手になったのですか?
半時間自転車を進ませ、山の頂上付近に来た時それは私の目に映りました。海です。頂上まで来たら後は楽です。ブレーキに手をおき、しっかりとバランスを保てば重力が引っ張ってくれますから。途中自動車学校の教習者が通り過ぎましたが、見ると私がいつも乗っていた番号の車でした。恐らく幽霊坂(心霊スポットにあらず。出そうだけど)の辺りでエンジンブレーキによる速度調整をするのだろう。
まあともかく山を降り、大きな十字路に差し掛かった頃には海など見えなくなっていた。なんとなく右へ。10分ほど進んで、永遠と続くように延びる道路に呆れ立ち止まり、近くにあった地図を見ると、明らかに海のある方角とは反対方向に進んでいた事に気付く。気を取り直して方向転換していると、空に聞き覚えのある音が。旅客機よりうるさく、F-15ほどうるさくはない。近くに芦屋があるということは…ビンゴ!赤と白のカラーリングをまとったT-4です。2機ほど比較的低空飛行で通り過ぎていく。精神的な疲れが一瞬にして吹っ飛びました。その後、今来た道を戻っていると今度は私のマイフェイバリットエアクラフトの一つであるU-125が、上空を飛んでいきました。無意識にUH-60を探す私。いませんでしたが、テンションさらに向上。
再び十字路に戻り、今度は方角を見据え直進する事に。見ると、また上り坂。しょうがなく進む事にし、10分ほど進んで、だんだん違う事に気付き始める。ふと道路脇の森を見ると、その向こうには海が!そっちの方向ということは十字路を左ですかい!
気を取り直して十字路に戻り、十字路を左へ。下り坂だったのでスイスイと進むと、ほのかに鼻につく潮風のにおいが。まもなく、私の前には水平線を携える大きな海が姿を現しました。ちなみにその海岸、波津海岸というらしいです。海岸では子供たちが遊んでいました。泳いでません。波が強いから、入ったらたぶん沖まで流されます。
しばらく潮風を身体に浴び、体の疲れが取れ始めたところで、今度は本当の目的地である宗像大社へ。疲れも取れたので苦もなく十字路に戻り、引き返そうとすると、そこには道が山に飲み込まれていた。そうか、またあの山を登らなければならないのか…。
行きがけに見た無人ヘリが農薬散布していたのを見ながら宗像医大社へ。その後遠目に参拝して帰路に着く。見ず知らずの道を標識と方角を頼りに帰る途中、ついに右足に激痛が。酷使しすぎた。右足を引きずるようにして知っている道に出たときには自転車が漕げる程度の痛みになっていたので自転車で汗だくで帰宅。
なんだかんだいって楽しかった。やはり不満は自転車の性能。山道を通るときの段差、路上速度、坂道での最低ギア比。やはりいい自転車が欲しい。