激辛寮生活

台風が近づきつつある今日この頃。風は次第に強まり、それはまるで見えない怪物のように大きくなっていく。怪物は私の寮にも近づき、多量の雨と共に私達を取り囲んだ。そして怪物はゆっくりと私の部屋に近づき、その手でドアを叩く。台風なんかに負けてたまるか。そう思った私は一心に布団をかぶり、南無阿弥陀仏を唱えながら神に祈った(矛盾あり)。だが、怪物はその手を止めない。早く過ぎ去ってくれと願う私をあざ笑うかのように、怪物のドアを叩くような力は強まっていく。そして私は、怪物の叫び声を聞くことになる。
「風呂かしてくれー」
友人だった。
そういえば先日風呂が壊れたといい、知り合いの家(寮)をまわって風呂に入っているらしい。なんだかテレビの企画に有りそうだが…。
そんなわけで風呂に入れさせ、些細な会話をしたのが運のつき。私は友人の部屋(同じ寮です。というか台風の日に出歩こうとは思いません)に連れて行かれた。

  1. 第一目標、「Internet Explorernの捜索、及びショ−トカットの作成」

戦いは始まった。というかこの話を聞いたとき「なに言うとんじゃお前」と言いたくななった。デスクトップからInternet Explorerのアイコンが消えたのだ。ああね。うっかり消したんだね。C:\Program Filesから探す。あったあったInternet Explorerのフォルダ。ダブルクリックして中身を見ると…Internet Explorerの実行ファイルが無い。有りませんでした。フォルダオプションで全表示。無い。とりあえずHTMLファイルを開いてInternet Explorerがあることを確認。フォルダオプションの関連付け経由で見ると、先ほど見たフォルダの中に確かにあるらしい。よく分からん。ともかくファイルのアドレスが分かったからショートカットを作成して任務終了。と思いきや、ネットに繋がらない。訳の分からないソフトが邪魔しまくり。片っ端からアンインストール。頼むからアンインストールを拒むのはやめてくれ。なんとかして終了。

  1. 第二目標、「プリンターを起動せよ」

部屋の片付けもすんでない、帰ろうと腰を上げた私に待ったの声がかかった。隅にあるプリンターを指してあれを動かしたたいらしい。USB接続だから一人でやれ、と言いたかったが実行。接続して、じゃドライバのCDは?と聞くと。無い、といわれた。…それじゃ無理じゃん。任務失敗。
と、ここで退いては男が廃る。普通にメーカーホームページでドライバをインストール。しようとしたらノートンやら訳の分からんウィルス駆除ソフトが警告だしまくり、起動もままならない。再び訳の分からないソフトを終了させていく。ノートンやらファイアーウォールなどなど、なんでここまでウィルス警戒ソフトが入っているのか分からないけど片っ端から終了、もしくは無効にしていく。なんとかインストール成功。テストページであるYAHOOのトップページが印刷されて任務終了。と思いきや、紙がなくなるまでしつこく印刷、1枚で済むところを3枚消費。おいぉぃ…設定いじってないのに…。

  1. 第三目標、「(この単語は不適当と判断し削除)をダウンロードせよ」

今度こそ帰ろうとした私はまたしても引き止められた。どうやら(検問)をダウンロードしたいらしい。確かにもうダウンロードは中止しているから、私がもっていってやるしかない。でもせっかくならダウンロード、というわけで私の秘密のホームページに(削除)をアップしてダウン。任務完了。と思いきや、お礼にAVを見せる友人。やめてくれ、私はそういうのは苦手なんだ(女性恐怖症)。

  1. 第四目標、「WinMXを日本語化せよ」

いい加減帰ろうと思い腰を上げきり足を進ませると、激辛スナックを買っているから食べようということになった。辛党である私、喜んで食べる。辛!あまりの辛さに友人の部屋でそのまま涼んでいると、上記の任務を与えられてしまった。なんだ、日本語化パッチ当てるだけじゃん。ちゃちゃっとダウンロードして任務終了。と思いきや、WinMXが見当たらない。「英語じゃ訳分からんけもう消したんよ」、て、おい!ダウンロードしてインストールして今度こそ終了。

  1. 第五目標、「WinMXを使いこなせ!」

使ったこと無いのでわかりません。GAME OVER

と、言う具合に友人と数時間いろいろやってました。ここでは書きませんでしたが、こんなわずかな文章では書き表せないほど大変でした。まずノートパソコンだからロースペック。CPUはまだいいけど、メモリが256M。なぜか立ち並ぶウィルス駆除、警戒ソフトたち。そして他もろもろ。起動させすぎ。だから動きがとろい。そして止まる。何度再起動したか、何分些細なプログラム処理で待たされたわかりません。というか、持ち運ぶ気ないならデスクトップでよかったのでは?
ともかく大変でした。さあ、片付け片付け。

そして、外では怪物が大きく成長し、うなり声と共に私の部屋の窓を叩いていた。嫌な予感がした…。