ガス代節約月間中

懐かしき 世界は既に 夢の中
現実界で 悟りを開く


 夢を見ていた。それはどこか懐かしさを感じる、忘れていたもの。長い長い夢だった。だが、夢とはいつか覚めるもの。目が覚めたとき、まるで本当に別の世界に行っていたかのような体の感じだった。自分の体というのに、まるで他人のような、慣れない感覚。もはや見飽きたであろうはずなのに、懐かしさを感じる寮の部屋。目が覚めたとき、これが現実の世界だというのに、幻想の世界(夢)よりも不思議な気分だった。一人暮らしを始めてもうすぐ1年。もはや一人で生活するのが当たり前だと感じている。だが、ほんの一年前までは家族と暮らしていたのだ。なんてことの無い当たり前のことですが、今日の夢を見るまでそんな当たり前のことすら忘れていました。その夢の内容は覚えていません。ですが、その世界には数年前までの生活がそこにはありました。親に朝起こしてもらうことや、食事を作ってもらったり、兄弟には暇な時間いろいろと遊んでいた。かれこれ生まれて19年、そういった生活は18年も続けていたのです。しかし、人間の適応能力のおかげか、すっかり一人暮らしが当たり前となっていた。たった一年でかつての暮らしを懐かしむという爺臭いことを考えながら、身を起こす。
 長い夢だった。その証拠に、時計の針は1時を刺していた。


 というわけで一日が始まる。天気予報どおり見事に雨。こういう日は部屋でおとなしくします。おとなしく友人と話していたら、夕食を作ってやることになったので夕食の準備。開始。昨日見つけた黒く変色した牛肉の匂いが冷蔵庫に充満中。…臭い!久しぶりのデンジャラスなか・お・り。最近冷蔵庫が荒れているので掘り出せばいろいろ出てくる。ほら、今日はもやしが出てきた。…ぎゃー!
 夕食は友人の希望通りシチューを製作。私はビーフシチューは嫌いですので絶対にクリームシチューです。煮込み始めてふと牛乳が無いことに気づく。煮込み時間の間に徒歩でぶらりとコンビニへ。牛乳とチョコレートとお菓子を補給して帰宅。先週ジョギングしたとき、足の裏が傷んだのはやはり単純に筋力の低下でしょう。今日も僅かな距離(2km)を歩いただけで僅かに足の裏が疲れた。高校時代には通学路に、受験生と新入生はちょっと辛い、1kmに及ぶ心臓破りの坂があったので通学するだけで筋力が付きましたが、今はやはり退化しているようです。やはりジョギングは日課にするべきだろうか…。
 帰宅して、30分も煮込めば煮込みで、ジャガイモはいずこかに消えていた。とろみが出て美味しくなるから大丈夫。それから余っていたパンでフレンチトースト、余るパン耳をラスクにして食前のお菓子。これだけで作れば文句は無いだろう。文句を言ったらたたき出す。
 友人と食事を終え、私は一人食器の後片付け。ガス代節約月間なので、お湯の使用は一切禁止。なんという苦行!それはまるで滝に打たれる修行僧の如き!今月が終わる頃には悟りが開けそうです。
 で、ゲームをしていたらこんな時間に。