涙の数だけ人は大きくなる

涙とは 弱さを示す ものじゃない
泣いた数だけ 強くなれ

 馴染み深い電子音が部屋に響き渡る。それは朝の訪れを知らせるものだ。今でこそ人工的な音がその役を担っているが、もうすぐ春である。春になれ鳥達が朝の訪れを知らせてくれるだろう。もっとも、今でも毎朝4時ごろに鶏がけたたましく鳴いていますが。あまりに見当違いな時間に鳴くので、正直こっちが泣きたくなります。
 電子の音に起こされ、時計に目をやると時計の針は7時15分を刺していた。土日が休みというのは嬉しい限りです。高校時代は日曜だけ、そしてその日曜も部活で返上という生活をしていただけに、2連休というものはあり難い。昨日は途中で何度も邪魔が入って眠れなかったので、今日はゆっくり寝ようと再び布団に入る。
 ……待て。待て待て待て自分。何かとんでもない誤解をしている気がするぞ。良く考えろ、昨日は休みだった。だが、昨日は何曜日だ。 雷神トールの日、サーズデイ、木曜日だ。断じて土曜日ではない。そして今日は何曜日だ。女神フレイアの日、フライデイ、金曜日だ。断じて日曜日ではない。卒業式だった昨日はともかく、今日は決して休みではない。卒業式が休みというのも不思議な気もしますが、私達のクラスは出席許可が下りなかったのでしょうがない。ともかく、今日は平日だ。学校に行かなければ。
 7時55分、覚醒。寝ぼけているとろくな思考ができないので嫌です。ただそれだけのことを考えるのにとんでもない時間がかかり、さらに分かったときの達成感は、フライトシミュレータで綺麗にバレルロールが決まったときとは比にならないほどです。そしてその後、そういえば今日テストだったな、と、今更思いつく。そんな悠長な自分が泣けてくる。
 今日はなんとなくコンビニでパンを買って登校。食堂が開いている気がしなかったのと、開いていたとしてもメニューが嫌いだったので。で、午前のテストは終わり、食事を挟んで補習。補習です。見事に1教科欠点を取ってしまいました。あと1問正解していれば大丈夫だったのですが…。泣けてきます。というか欠点70点未満というのは、高校時代欠点35点未満だった私にとってはカルチャーショック。第一次オイルショック並みの衝撃です。その衝撃は今だ引きずっていたりします。
 テストを終え帰宅。昼飯があまりに少なかったので小腹を鎮めるためにラーメンを作る。具は賞味期限の切れてちょっと臭うもやし。普通にまずかった。
 ここしばらく何だかんだでジョギングに行けないので、思いついたら即実行で出発。で、コンビニを経由して帰宅。
 帰宅後、今日も1時間近く風呂に入る(厳密には45分)。そろそろ風呂の要らない季節になります。これでガス代が節約できる…。夕食にはオムレツとキャベツの千切りという黄金の定番メニュー、A定食。キャベツはだいぶ傷んでいたのでお世辞にも美味しいとは言えず、玉子が安物なのでオムレツも同じで不満足な夕食。これならコンビニで鳥弁当買ってきたほうが良かった。泣けてくる。
 で、食後のんびりとテレビを見ていたら友人からの緊急呼集で家を出る。今から映画が始まるというのに…。用が済んだら長居はせず真っ直ぐ帰宅。どのくらい真っ直ぐかというと、曲がり角も真っ直ぐ進んでショートカット。文字通り真っ直ぐ。そして、映画を途中から見ていたら今度は窓から別の友人が登場。どうも最近皆様窓越しに話すのがお好きのようです。好きなのは分かったから玄関から入れ。大した用事でもなかったのでウィンドウをシャットダウン。そして、のほほんと映画鑑賞。で、グラディエーターはいい映画と思いますよ。
 そんなこんなで一日を終える。