トライジール(DC版)

トライジール

シューティング ラブ。
まだ愛は醒めていない!


 買いました。久しぶりに縦置き可能ディスプレイが活躍です。起動してまず表示される画面が「シューティング ラブ。」。メーカーロゴよりも前に出ます。その心意気に天晴れ。そうえいば説明書にストーリーのページがありましたが空白のページで、隅に小さく「The story lies in ... you!」と書かれていました。その文字を見て訳せない自分がいる。つまりストーリーはないということでしょう。特典のバンダナはともかく、トライジールボーナストラックのCDデザインもこのページと同じように、ぱっと見ただけでは「何も書いていない?」と思えるデザインです。右下にタイトルが書いているだけです。個人的にシンプルイズザベストと思っているので、このデザインには気に入ったりしています。CDの内容の方はメドレーと歌(!)です。ついでに普通のBGMも入れて欲しかったと言うのは厚かましいでしょうか。
 で、ゲーム本編の方をプレイ。全体的な雰囲気は、ポリゴン版雷電弾幕系ではないので敵弾は極め速いが、雷電のように自機が亀のように遅くは無いので避けれないわけではない。が、やっぱり戦車の至近弾は脅威。ついでに結構ボスは弾幕を展開してくる。初プレイでは2面で玉砕しましたが、弾に慣れればだいぶ進めれるようになるもので、現在4面ボスで玉砕。このゲーム、初期装備とフルパワー時の攻撃力の差が激しく、フルパワー時ははっきり言って死ぬ気がしません。弱点は処理落ちすること。結構パワーアップアイテムは出現するので道中はいいですが、ボス戦にやられてしまうとボス戦がかなり長引いてしまいます。逆にフルパワーだとサクサク終わってしまう。
 最近の弾幕系に嫌気がさした人にはオススメですが、内容的にはイマイチな面も。どうしても名作である雷電と比べてしまうのがいけないのか、「面白い!」とはいえない。ベーシックなシューティングとしてストライカーズ1945Ⅱ、雷電シリーズがありますが、それらは今だゲームセンターで見かけます。が、トライジールはそもそもゲームセンターで見かけたこともありません。それが意味するのは残念ながらシューティングゲームとしての出来がイマイチだった(というよりそれを超えれなかった)、ということになります。確かに敵の配置のうまさは超連射には及ばず、爽快感も今日届いたZen-Ichiに及んでいない。
 が、久しぶりの弾幕でもない元祖王道シューティング。隠しボーナスを探し出し、地味にスコア稼ぎするのが本来のシューティングの面白さではないだろうか。1面では謎の蛇と戯れたり、2面ではひたすらボス戦だろうがリフティングしたりと噛めば噛むほど(それなりに)味は出る。グラディウスⅤ以来の家庭用シューティングゲームなので、どうせやるなら徹底的にやりこむのがシューター(もしくはシューター見習い)というものです。出来なんて愛があればどうにでもなるのです。もちろんまだ私の愛は醒めてません。つまらないわけではありませんし。

・まとめ
(ちょっと辛口に書きましたが、悪いゲームではありません。極めて普通の出来です。そのため、名作である雷電などと比べてしまい、どうしても見劣りしてしまう…(ドット絵とかドット絵とか)。ただ、個人的にはポリゴンよりもドット絵(できないのであればはプリレンタリング)の方がよかった。)

長所

  1. 久しぶりの王道シューティングゲーム
  2. 隠しボーナス多数
  3. 自機が変形する
  4. XII機体が使える(サイドアタック連射ボタン有り。これは強い!ショットは…)
  5. なぜかリフティングに燃える(個人差あり)

短所

  1. 悪い意味で処理落ちする
  2. ワイド時だと弾が見えづらい
  3. 性能の違う2P機体を使うのが面倒
  4. アーケードモードの総合ランキングを見るのが大変