朝靄の中

眠れなかったから早朝にポタリングするという常人離れの判断、行動。
昼からは真夏日の中店めぐり。
結局あっちこっちに動き回った海の日。泳ぎませんでしたが。

 昨晩は結局眠れなかった。思いのほか昼寝とは効果があるのかな?
 次第に明るくなっていく空を見上げながら、なんだかむなしい気分に浸る。が、頬に当たる朝の涼しい風が私の精神を覚醒させた。

ポタリング*1しにいこう」

 常人から考えればとても正常な判断ではない決断をし、新聞配達員に挨拶して出発。時刻は5時を過ぎた頃だった。

 早朝の空気はどこか昼とは違うもので、独特の味と匂いがするような気がします。この空気を吸って思い出すのが小中学校時代のキャンプでしょうか。泊りがけで山の中で生活。夕食は絶対にカレーというお決まりの行事。そして、みんなの内誰かがホームシックになると言う印象が私にはある。
 かなり朝早い時間だと思うが、ご老人の方々にはやはりこれが通常らしい。田畑の周りや犬の散歩で多くの人を見かけました。奇異の目で見られながら。
 出発してしばらくたち、どうも前輪ブレーキが鳴ることに気づく。以前分解したときに調整がずれたらしい。このままでは走る目覚まし時計になってしまう。といいうわけで、田畑のそばで停車させて調整開始。奇異の目で見られながら。
 それにしてもさすがみんなが寝静まっている朝、自動車の交通量も少なめです。道路をお構いなしに走れる歩行者天国、いや自転車天国です。通るのは大型トラックとオートバイぐらい。前者は何か分かるが、後者はツーリングか何か?
 夏場とは思えない涼しさ。あまり遠出せずにのほほんと移動。川辺で停車し、川のせせらぎと鳥の鳴き声を聞きながら、早朝からご苦労様の釣り人を眺めていた。と、突然どこからか電子音が聞こえてきた。なんだこの目覚ましみたいな音は。周りを見渡してもあるのは川と森。民家など見当たらない。いったいどこから!?精神を研ぎ澄まし調べると、それは私の近くから聞こえていた。まさか…携帯電話に手をやると、バイブレーションで震えていた。…もうそんな時間か。いつものように携帯のアラームが7時前になっていたのだ。目覚ましの音をが室内の中でしか聞くことが無い、という常識が覆されてしまった。…待てよ、目覚ましがなったということは、今頃部屋の中の目覚ましは必死にいない主を起こそうとしているのではないだろうか?…ごめんなさい寮の皆さん。でも、休みだからって寝すぎはいかんぞい(お前が言うな)。
 寮に戻ってシャワーを浴び、横になったまでは覚えているが、それから昼間で記憶が無い。友人にたたき起こされ、買い物に付き合わされる。曇りかつ霧がかっていて暗く不気味だった朝とは違い、昼間は満天の青空と灼熱の日差し。何もしなくとも暑い。原付に乗って走ったら少しは涼しくなると思っていたが、そうでもない。日差しは容赦なく肌を焼き、吹き付ける風は熱風となって襲い掛かる。正直、こんな日はどこかで泳いで過ごすのが一番です。ちょうど今日海の日ですし。
 うっかり商品を手に持ったまま店を出て万引きしそうになったりしながら帰宅。
 もうすぐ夏休み、自転車担いで変えることを思うと既に気が滅入る今日この頃。

*1:自転車散歩