今年最後の大事件(後編)

余命わずかな鴎久那は最後に仲間達の元に向かう。
大事件の末に訪れる感動の最終章!

 化学の力でなんとか動けるようになり、学校へ。教室に着くと、正常な人間とそうじゃない人間の差がはっきりと分かって面白かった。もちろん自分は後者。教室の中で命をつなぎとめるのに必死だった。とにかく授業が無くひたすら自習らしいので、気合でで一日を過ごす。
 最後の力で寮に帰り、布団の中で横になっていると、脳裏にクラスメートたちの顔が浮かんだ。最後に彼らの顔が見れてよかった。そう思うことも無くあっさり熟睡。そのかいあって体調はだいぶ回復する。
 こうして今年最後の大事件は起こることなく終了した。