二等航空運行整備士 実機試験 後編

これが最後の試験になるかどうかはまだ分からない。でも、みんなと試験を受けるのはこれが最後。
試験は自分との戦いだった。緊張する待ち時間、そして本番。本番でいくつかミスしてしまったのが心に残る。

 この日は飛行前点検の試験。まだ外は雨なので野外で審査できない。なので学校に来たら昨日同様受験機以外は格納庫の外へだす。この作業もなれたもので、昨日入れるのにかかった時間の半分程度しかかからなかった。
 審査は二人ペアで行い、一人が審査を受け、もう一人が点検の補佐を行う。私は順番的に一番最後に審査を受けるものとなった。午後の一番最後なんで午前はまだ落ちついていられた。しかし、午後となるとそうも落ち着いていられない。そして審査のときとなる。私はペアのうちまずはサポート役から。ペアの相手に心の中で必死に声援を送る。私の目から見ても特に不満の無い作業だった。これなら大丈夫だろうと思った。そして私の出番。とにかくあれやこれやすることに夢中で、実はいくつか点検項目を忘れていたことに点検後に気づく。フォローできることはフォローするが、いくつかできずじまいの結末。
 この結果がどうなるかが今回最大の気がかり。