泥道の向こう

 雨上がり。一日30分は自転車で走りたいので、あまりいい路面状態の中ポタリング。近くに以前より気になっていた未舗装路、その先に何があるか目指してみた。ぬかるんだ土にタイヤが取られる。もちろんトゥークリップからすでに足は離れていた。時折地面に顔を出した岩などにぶつかる。自転車のタイヤとしてはかなり太い部類に入る40Cの走破性を信じ、ひたすらこぎ続ける。そしてその先にあるものは。


 "行き止まり"


 私の苦労っていったい。



 後日、同じことを考えたのか、通学用自転車に乗った女性がその道を進んでいた。そして行き止まりだと気づいて姿を、私は別のところから眺めていた。さすがに遠くから「行き止まりですよー」とも言えませんし。この道ってなんに使うのだろうか…。