車って本当に必要?

せわしく動くテールライト

 今日から道路交通法が改正され、改めて自転車の道路走行が義務付けられた。 我々のようなスポーツバイク乗りには前と何ら変わりないが、世間一般の認識がどうなるかが問題だ。今日からみんな車道を走り出すとは思えないし、走っていても車からクラクションはならされるだろう。本当に自転車って微妙な乗り物である。この改正で少しでも一般の認識が変わってくれれば幸いだ。

 しかし、自転車が趣味というのは、いつも奇異の目で見られる。特に何十万の自転車に乗っているというと、まず理解もされない。そのお金で車でも買えばいいじゃないか、というのが一般の認識だ。こういう質問をされていつも思うのだが、車は本当に必要なのだろうか?
 そもそも車が必要な状態とはどういった状況だろうか?たとえば「複数の人を運ぶ時」や「雨だが外に出なけらならない時」といったところだろうか。前者はたとえば「仲間内でどこかに遊びに行こう」といった時だろう。スキーやサーフィンなどは多くの荷物を積む必要があり、車は必然となる。これも年に数度ならレンタカーでいいだろうが、度々行くような人にはいいだろう。また、子供ができて家族で出かけたいときにも必要だろう。とりあえず自分が必要と思えるのはこういった状況だ。ちなみに後者の「雨で出られない」は気合いでカバーできる。
 実際のところ、世間で車に乗っている人の何割ぐらいが、車が必要ではない状況で車に乗っているのだろうか?かなり多いと思う。少なくとも私は車が必要だと思ったことはあまりない。あったら便利だろうな、ぐらいである。生粋の自転車人だから感覚がおかしくなっているのもあるかもしれないが、きっとそうである。
 遠出するにも公共交通機関の発達で移動には不便しない。大きな買い物をしたいときも、最近は配送してくれるところが多いので必然とは言えない。つきつめていくと、結構車が無くてもなんとかなる場合が多い。そう、なんとかなるのである。
 たくさん買い物する人は、必要な分だけ、持てる分だけ買えばいい。遠くに行きたければ、ペダルを踏めばどこまでもいける。もっと遠くに行きたければ電車に自転車を乗せて行けばいい。限りある化石燃料を燃やして、二酸化炭素を排出してまで、それは本当に必要なのか?



 楽をするな。エンジンかけるより汗をかけ。



 ガソリンの値上げを前に、ガソリンスタンドに並ぶ車や、観光地を前に駐車場待ちをしている車を見ると、いつもそう思う。