ジャンクカメラのジャンクな姿


 某ペンタ野郎からの要望で、トリップ35をばらした時の画像をいくつか。室内でE-30片手撮りだったのだが、案外ぶれていない。かと思えば、絞り開放なので被写界深度の狭い画像ばかり残ってしまった。素直にGXで撮っとけばよかった…。ボケないと言われるフォーサーズも、やはり一眼なのでボケるものはボケちゃうもんだ。良いか悪いかは使い方次第。

 電池のいらない機械式カメラ。電池がいらないというのはちょっと語弊があるが、セレン光電池*1を電池といっていいものか…。
 中身は歯車が絡み合う複雑な光景。自動絞りモードがあるのだが、モーターもないのにどうやって絞りを動かしているのかと思えば、なんてこともない。シャッターボタンを押す力を歯車を介して絞り羽根を開いているのだ。こういうの見ていると、「これ考えた人は天才!」だと思う。
 デジタル世代にはアナログ制御の機械はかえってハイテクに見えてしまう。

 カメラの命、レンズはこんなもん。2ピースで構成されて、片方はピント調整用のレンズ。写真は組み付けた状態。双方はネジでかみ合っており、一眼カメラのレンズと同じように、"回す"ことでピントを調整するように作られている。一眼レンズと比べるとありえないぐらい小さい。これで今でいうフルサイズセンサーの大きさのフィルムに光を届けていたのは、なんか納得いかない。

 でも、これを見ているとデジカメが凄すぎるように思えてくる。技術の進歩は素晴らしい。

*1:ソーラー電池の元祖