大量水分 お好み焼き 〜電子を見るには電子の目がいる〜

 朝。それは勝負の時間。毎週木曜日に始まる戦い。タイムリミットは9時(らしい)。もしこれに失敗すれば、ほんのちょっぴり面倒になる。朝8時、ゴング(目覚まし)が鳴り響き、戦いが始まる。暖かい布団から極寒の部屋へ這いずり出し、天国にでもつれていかんとするスイマー、もとい睡魔を振りほどき腰を上げる。そして、目覚まし時計を止めて爆沈。こうして、私の戦いは終わる。
 当然のように休みなので昼に起床。天皇誕生日だし玄関に日の丸でも掲げておくのが正しい日本人だろうが、国旗なんぞお子様ランチのチャーハンの上に立っているものぐらいしか持ったこがない。ダイエーホークスの旗なら持ったことがありますが。
 ご飯を炊いていないので、昼飯に何を作ろうかと迷う。来週に帰るから、それまでに冷蔵庫を空にしておきたいところ。で、野菜を使わなければならないのにお好み焼きを作る。理由はただ単純に食べたかったからです。材料を混ぜ、フライパンで焼こうと思ったらコンロには先客が。なんだこれは?と思ったら昨日作った味噌汁だった。すっかり忘れていた。夕飯に食べなければ…。冷蔵庫には他にももやしが残っているので、もやし料理もついでに作る必要があります。だが、そんな計画はたやすく打ち砕かれてしまう…。お好み焼きは二枚製作。1枚目を焼いて焼き加減に不満を感じる。というのも、ホットプレートではなくフライパンなので、温度調節など出来ません。熱電対をフライパンにつけてまで料理しようとも思いませんし、気合と直感で調理。中火で注意深く焼いてみても、結局表面は美味しそうに焼けても中はまだ半熟になってしまうのだ。肉が半熟だととても美味しくない。というわけで二枚目は気合と直感と知恵で調理開始。調理方法は、その名も「餃子式水沸騰蒸焼戦法乙式」だ。用は中までしっかり火が通るように蒸し焼きにしようと言う方法だ。早速記生地を入れて、…水を投入!!?あ゛あ゛!やってしまった〜!しっかり表面がカリカリになるまで焼いてからでないといかないだろうし、さらに目玉焼きよろしくなほどに水を入れてしまう。当然フライパンは水でひたひたになり、お好み焼きの生地が浮いていた。そして、生地にじっくりと水がしみこんでいく…。そして完成(?)。口に入れて第一声「不味」。言い表すのであれば、お好み焼きを水に落としてしまったような味がします。それ以外言い表しようがありません。ともかく不味い。止む得終えずレンジで水抜き。が、食欲が減衰してしまったので昼食はそれまで。
 何だかんだで昼食に時間がかかってしまい、時間は3時近く。ともかく勉強せねば、とちゃぶ台に腰を下ろす。さあ勉強だ、とペンを握ったときに来客。いつもノックの音から大体想像付くが、これは全く新しいタイプの音だ。誰だ?と扉を開けると新聞の押し売りだった。そういえば最近新聞屋がよくやってくる。なぜにこんな微妙な時期に?ともかく新聞屋と分かった時点で話を聞かず「旧世代の新聞というアナログ媒体からの情報から得られる情報というのは、ある一つの視点から書かれた情報しか存在しない。デジタル化社会の中で生まれた情報の海、WWWの存在する今、新聞と言う一方向性の情報は必要が無い。今私が求めているのは多方向性の情報。多数の情報をあるときは自発的に得、時に他発的に得る。その情報はただ一人が提供したものだけでなく、多くの人の情報から成り立ち、それは少しずつ変わってくる。、そういった情報は全てが正しいとは限らない。情報量にだまされず、自ら正しい情報を選び抜く能力こそが、これからの時代に必要なもの。それゆえに(以下略)」などという長ったらしい事は言わず、「朝日新聞はいりません(あえて名指し)」と言ってドアを閉じる。
 その後あーんなことやこーんなことがあって夕食。夕食にこそ味噌汁を食べるべきだったろうが、またしても忘却。昼のお好み焼きで夕食終了。栄養が偏りそうです。
 そして勉強。テスト前夜だと言うのに、笑いたくなるほど理解できてません。友人に言わせれば「ラクショー」だという整合回路も、私にはチンプンカンプンです。

“HF電子系統のように周波数帯が広い場合はアンテナの放射インピーダンスが変わり、給電線とアンテナが整合しなくなる。そこでアンテナ基部にLC回路を設け、給電線側より見たアンテナの放射インピーダンスが常に一定になるように調整する回路”

 もう原理なんか考えるより、文章覚えた方が楽です。電気機器は理解できても、電子機器はダメです。見えるものは理解できても、見えないものは理解できない。私の目には電子や電波の動きは分かりません。電気を見る目はだいぶ養えてますが…。