いつか見た夢

あの夢は 忘れないよ いつの日も
でもこの夢は 夢ではないよ

 起きているという実感は無い。目には何かが映っていた。耳には何かが聞こえていた。それが何かなのはわからない。これは夢であり、現実ではない。だから、分かる意味は無い。心と体は同期せず、体は勝手に動いていた。まるで他人の体に憑依したかのような錯覚。そして、目は何かを捉え、耳に聞こえていた何かをかき消した。そして、再び夢に落ちた
 目を覚ました時、日は既に昇っていた。体がだるい。寝すぎたようだ。寝すぎた?不適な表現だ。昨日寝たのは2時前であり、寝坊して8時に起きたとしても大した睡眠はできていないはずである。頬に日の光の暖かさを感じると同時に、一日の始まりを感じていた。そこで一つの疑問が浮かぶ、日が昇り、光が暖かい。時計を見つめ、全ての事象に説明がついた。そう、昼まで寝ていたのだ。時間的には2時限目の最中であろう。皆授業が終わるのを今か今かと待ちわびている時間である。
 だが、私は落ち着いていた。なぜならば、今日は休講だからである。しかし、いくら休みだからといって目覚ましはいつもどおり鳴るはずであった。なぜならば、今日はゴミ出し日であり、出さなければ月曜日まで滞納する羽目になるからだ。
 いつか見た夢を思い出す。目は何かを見ていた。耳は何か聞こえていた。もしかすると、あの夢は現実だったのではないか。あの時見ていたのは3つの目覚ましで、聞こえていたのはアラーム音だったのでは…。思い出されるかつての夢。だが、既に真実は曖昧な記憶に没し、もう二度と知ることはできない…。



 そういうわけで朝を超え昼となる。ブランチはトーストと目玉焼き、そしてウィンナーとキャベツの千切りの定番メニュー。食後、思いのほか天気がいいので出かけようと思いましたが、3日前同様みんなが勉強しているのに遊ぶのもどうかと思うので、家でおとなしく勉強。が、気晴らしにゲームをやっていたらみんな帰ってきた。さすが私!
 夕食には昨日の残りのハヤシライス。なんだか台所が臭いな、と思ったら、ゴミを出し忘れたのでゴミ袋から微妙に異臭が…。消臭スプレーで除去後、袋を二重にして対処。ここ最近ゴミを出し忘れるのが多いような…。