バレタインです

チョコレート 送られるのは ハート型
食べたそのとき ハートは割れる
(みなさんも気をつけよう!)


 下痢、ゴミ出し、弁当入れ忘れなど、中々ドタバタした朝で向かえた今日は、聖なるバレンタインデーである。そもそもバレンタインデーとは、キリスト教以下略
 一時間目早々テスト。小でも模擬でもない正真正銘のテストである。なんだかんだで学校に着くのが遅れたので、悠長に勉強できずいきなりテスト。結果は百点だろうが零点だろうが追試なので、あまり気にしていない。そして今日は他の学科の就職試験。しかも私達のクラスの隣で。騒いでいたため当然先生達にしめられたせいか、国家試験が近づくにつれ次第にネガティブになっていくクラスを不安に思いながら帰宅。もっとポジティブに考えよう、みんな。特に私。
 そして帰宅。夕食は古い野菜を消費するため野菜炒め。安売りの豚肉付きで。この野菜炒めを焼肉のタレで味をつければ最高の味です。豚肉と野菜の香りは換気扇を通り外界へと赴き、通りかかった人々を誘惑していることでしょう。
 そういえば今日はバレンタインデー。自慢じゃありませんが私は毎年もらっています。母とか姉とかバイト先の人とか…………。…が、とにかく義理だろうが社交辞令だろうがもらえるものはもらいます。チョコレート大好き男、毎週チョコレート代に400円使っている程です。が、今年は周囲に女性の知り合いは皆無だ。寮は全員男。クラスも全員男。バイトをしていなければ、当然家族もいない。もしかして気を利かして宅配便で送ってくるかもしれませんが、今のところその様なことはありません。まさか宅配便の不在票が届いているかも、とポストを覗いてみると、あった、ガスの請求書が*1
 ですが、夢は諦めたら終わりです。信じている限り、奇跡は起こるのです。そして奇跡は起こる。ドアの向こうに人の気配、私のパルスチョコレートレーダー(以下PCR)がチョコレートの存在を知らせていた。そして、ドアがノックされる。
「まさか!」
 ドアを開けた先で待っていたのは、チョコレートを片手に待っていた、一人の可愛い男だった。前言撤回、可愛くない。
 というわけで、野郎からチョコレートをもらい、代わりに野菜炒めを分ける。どこで手に入れたか知らんが、私のPCRは"これは高級だ"と告げていた。事実、一袋400円のお徳用のものに比べ、甘かった。高いチョコほど砂糖が入って甘い。私の信じられないほど単純で偏見の塊の意見ですが。これを自分で買うわけ無いだろうから、親か、彼女かどちらかでしょう。…私の親は何をしている!と思った矢先宅配便が。グッジョブ、マイペアレント
「お隣がいないので、代わりに受け取ってください」
 と、隣が不在なので、荷物の預かりだった。ああ、アパート(寮)でこんなことって本当にあるんだ、とちょっと感動。既に何か大切なことを忘れているのはいつものことです。とりあえずバッジョブ、マイペアレント
 チョコレートをばら撒いた友人と話していると、近々寮を出るそうな。親友というより悪友に近い仲ですが、いなくなると悲しくなるかも。トラブルメーカーがいなくなるので、静かな平和が訪れそうですが。で、その友人は今日些細なことで私の部屋を往復し、計5回やってきました。一日に同じ人が上がった回数の記録更新です。その度に明太子やら缶詰やらもらったので、有難い。こっちは調味料あげましたが。ちなみに最大の問題は、私は缶切りを持っていないこと。ポンチとプラスチックハンマーで缶詰開けるという伝説は、作る気ありませんのでご了承ください。
 時間は進み、隣が帰って来たので荷物を渡し、今日の仕事は終わりです。早く寝ようと思いつつ、家事をこなしていたら気が付けばこんな時間です。ふと思う、今の寮のメンバーと暮らせるのもあと僅か。今日はチョコレートはもらえなかった。しかし、形無き物ならたくさんもらった。もちろんそれは今日に限ったことではない。が、それでは私は一体何をあげているだろうか。残された時間は少ないながら、何かしたいと思う、甘い日の夜。

*1:ついに一番左の数が7を突破しました!