苦労の先にあるものは −努力は実る−

…坂だらけ(バーエンドなし)

暑さにやられた一日。でも、人間頑張りが一番。
頑張ればどんな人間も報われます。
と、自分に言い聞かせながら生きる毎日

 昨日は食べ飲みすぎて気持ち悪い。朝は布団の上で死んでいました。
 昼食は昨日作り損なった弁当のご飯でお茶漬け+冷食。それで腹いっぱいになる私の省エネっぷりに感謝。
 休みで晴れればサイクリング、という図式が私の中で完成しているので、当然のようにサイクリング。昨日バーエンドが使用不能になったので、どこか心もとないまま出発。近くのベンダー事自販機で飲み物を補給しようとしたら、財布の中にあったのは5000円札オンリー。なんてこったい!ということで薬局で飲み物を購入。小さな物を買うときに大きなお金を出すときは、ちょっと申し訳無さそうに渡すとベター。
 目指す先はサイクルショップ!だったのだが、道を間違えた。言い訳というにうより半分マジな話、暑さにやられてました。今日はとにかく暑い。道路の電光掲示板を信じれば、30℃越えて35℃なり。まさに真夏日。動くためには発熱する自転車はこういうときしんどい。
 Ni-Cdバッテリーよろしく、動く→発熱する→暑い→でも動く→益々発熱する→益々暑い→気合で動く→(以下エンドレス)
 普通に死にそう。道を間違えた時点でサイクリングはポタリングに変更される。趣くままに進んだ先にはトンネルがあり、トンネルを抜けた先は坂道だった。いや違う、正確にはとても長い坂道だった。ただでさえバーエンドが無くて坂道に弱くなっていると言うのに…。ともかく、炎天下の下、この坂道は拷問に近い。が、この先には何があるのだろうと進んだ先は、行き止まりだった。…なんと言う仕打ち!坂の下では「×××方面に通り抜け出来ます」と書いてあるのに、眼前に見えるは「立ち入り禁止」と書かれたガードレール。騙された!下りは時速60キロで降下し、今度は別の坂をチャレンジ。
 まずここの地理的状況を説明すると、見事に山の中でした。一応舗装されてはいるが、周りに民家はおろか建物が無い。なのに、「×××団地入り口」などど書かれていると怪しいにも程がある。千と千尋の神隠し的気分で、入り口と書かれた坂道を登っていく。ここはまだ木々が陰になって 不気味 涼しいので先ほどよりも良いですが、体力の消耗は激しいまま。体に鞭打って着いた先は、確かに団地だった。団地の案内板を見ると、道路がどこかに続いているように見えたので行ってみると、途切れていた。道はあるにはあるのだが、獣道。なんとかここからどこかに行けまいかと、文字通り団地を一周したら、振り出しに戻る。なんだこの山の斜面に作られた団地は…。イタリア市街張りにアップダウンが激しい…。そして小さい…。
 結局なにも得ずまま下山。下山すると、なにやら看板があるので見てみると、この山は通り抜けれると言う内容だった。心の底から嘘付けと思いながら、そこを後にする。
 が、山を出た辺りで疲労もピーク。とにかく暑いのだ。出発時に買った飲み物は温いを通り越して暑いになっている。ともかく体温を冷やさねば熱射病になりかねないので、コンビニで涼んだ後アイスでクールダウン。のんびり食べたいのだが、食べている間にも溶けるから悠長としていられない。急いで食す。日陰にいようが暑いものは暑い。今日はこのくらいにして帰るのが身のためであろう。てなわけで帰路に着く。で寮の近くの山道を走っていると、ふと山の方を見る。一応舗装された山道の横に繋がる土の道。情報によればこの先には池があるという話だが、見たことは無い。まあ寮もすぐそこなので、ちょっと行ってみる。
 ただでさえ暗い山道。そこよりも暗い横道。はっきり言って不気味である。まるで山に飲み込まれてしまうのでは?と思うような道を進む。何匹もの虫と仲良くなりながら行き着いた先には、不思議な空間が広がっていた。

幻想空間  暗い山の中で唯一の光、木漏れ日が照らす池。不気味というより不思議、不思議というより幻想的な空間。汚そうな池も、よく見れば透明度があり、泳ぐ魚達が目視できるほどだ。ちょっと寮の近くにこんなものがあることに驚きながら、長いはせず退避。退避理由は単純である。蜂と戯れているのが好きな人は少ないないでしょう。
 帰宅後シャワーを浴びてぐったりとする。夕食はスパゲティーという簡素なもの。まあ疲れているのでしょうがない。こういうとき料理を作ってくれる人がいると大変助かります。ああ、家族が恋しい…。
 その後バーエンドを通販で頼み、あーだーこーだしている間に一日を終える。


 今日のサイクリングは結局無駄に終わったように思えながら、最後は素直に良かったと思う。私はこういう自然の見せる芸術が好きなのだから。惜しむことは、記録媒体がデジカメじゃなくて携帯電話だったことか。