そして審査は始まった 1st phase

満天に広がる曇り空 今にも落ちてきそうな空の下で審査が開始される。
落ちるのは水滴か、それとも…

 国家試験を迎えたその日の天気は、お世辞にもよろしくなかった。さらに整備士にはかかせないあの緑色の本を見事にちゃぶ台の南東側の隅に表紙を上にしに置いてきてしまった。そんな国家試験当日の出来事。
 午前は航空法規と基本技術の筆記試験。先生が「出るぞ」と言った場所がまだ曖昧にしか覚えてなかったので試験開始前まで必死に覚え、さあやるぞ!と問題用紙を見ると一問も出てなかった!ここで「先生のせいだ!」などと言い訳をするのは男らしくない!己の知力と運を頼りに問題を解き、非常に危うい自信のまま終了。
 今日は学校は休みなので当然食堂は休みだが、弁当業者の休日出張サービスで昼食をいただく。弁当の中身はびっくりの納豆。午後から口述試験、審査員と面と面を合わせて話すと言うのに納豆です。粘り強くがんばれと言う意味なのだろうか、ともかく息がくさいと思われて、それで印象低下→不合格はショック。まずありえませんが。
 そして口述試験。周りでは「審査員のプレッシャーに負けた…」といっているが、思いのほか焦ることもなく、先生と練習しているときと同じように話すことができた。さすがマイペーサーというか鈍感男!キャベツとレタスの見分け方は最近知りました!
 帰宅後、友人と勉強するつもりが将来買いたい車について熱く、熱く、熱く語っていたら勉強する気がなくなり何もせず解散。


 とりあえず口述試験は大丈夫だろうが、意外にも筆記試験が危険信号。航空法の安全性基準の正式名称を「航空機及び装備品の安全性を確保するための強度、構造及び設計についての基準」と書いてしまったり*1、リベットの材質に7075Al合金などと書いてしまったりと、冷静に考えれば違うとわかることなのに、落ち着きが足りなすぎます。ともかく一日の休養の後再開する残りの試験は、身をもって知った数々の失敗を反省し、試験の望まねば…。なによりも緑色の本は絶対忘れないように、ちゃぶ台の北東の隅に裏を上にして置いておかねば…。そして歴史は繰り返される。

*1:正式には太文字部が性能