明日はわが身

 先日友人が事故を起こし入院したのだが、なかなかお見舞いに行けずじまいだった。
 そして今日やっと時間がとれお見舞いに行ったのだが、意外なことに気づくのだった。

 たとえどんなに気をつけたとしても、事故というものは起こってしまう。当たり前だが、事故は起こすものではなく起きるものなのだ。友人が事故して入院してから一週間近くたつが、やっと時間が取れてお見舞いに行けることに。積もる話もあって、面会時間ぎりぎりまで粘って話した。
 ただ、お見舞いに行ったとき、すでに何人もの人が病室で話していたのだが、ふと思うことがあった。もし私が入院したとして、どのくらいの人がお見舞いに来るのだろうかと。人の価値は葬式に参列した人の数で分かるといわれ、入院したときお見舞いに来てくれる人の数も同じだろう。もしお見舞いに来る人の数が少なかったら、正直入院の原因以上に精神的苦痛を受けそうである。ちょっと自分の価値を知りたい気もするが、やはり人間は現実を見るのは怖いもの。事故起こすということよりも、その後入院してからのお見舞いで自分の価値が分かるということに恐怖を感じるようになったこの日。どちらにせよ事故はいつ起こるかわからない。私たちにできるのはせいぜい事故の確率を減らすことと、事故をして死なないように努めるだけである。とりあえず明日から私はみんなに媚びてみようかなと思う今日この頃。お見舞い百人来れるかな。