道路はいったい誰のもの?ver1.5

自転車の歩道通行容認 道交法改正へ
 ・警察庁発表(自転車の安全利用の促進に関する提言)


  これを取り扱った記事
  ・YAHOOバージョン
  ・産経バージョン


 やっと、自転車で歩道を走ることが認められちゃいました。ただ、

子供が運転する場合や車道通行が危険な場合などに限り

 という限定つき。まあ、後者を適用されるのは日本全国でしょうが。


 しかし、実質問題なのは次の文章、

 自転車の通行については、同庁の「自転車対策検討懇談会」(座長・岸田孝弥高崎経済大教授)が同日、自転車の安全利用促進に向けた対策を提言。これを踏まえ、同庁は地域の実情に合わせた環境整備や子供のヘルメット着用促進などの総合的な対策を推進する。

 提言は、自転車の保有台数の増加に比べ、専用の通行空間の整備は不十分と指摘。自転車に絡む事故が増加し、利用者のマナー違反への批判も高まっていると分析した。


 まさに今の自転車事情の的を射た内容。この文章にわずかな*1希望を抱くのは私だけでしょうか?書いてあるとおり、自転車は一家に一台どころか一人一台近くあるにもかかわらず*2、自転車の環境整備はまったくといって良いほどされていない。思い出したかのように、歩道に自転車通行可の標識が立っていたり、一応大きな横断歩道の隅に自転車用のスペースがあったりする程度である。せめて主要道路の隅ぐらいには自転車の走行スペースぐらい欲しいものである。というか日本のスポーツ用自転車の認識がなさ過ぎるのも原因だろうが。貴様らの頭には競輪しかないのか!!と思える発言を聞いたことか。
 また、子供のヘルメット着用は促進どころか義務にしてしまっても良いのではないだろうか。自転車はママチャリでも時速20キロはでるのだが、まだ操作に不慣れな子供が事故を起こす確率は高そうだし、受身などがうまく取れない子供は頭から落ちて大怪我する確立も高そうだ。というか私の周りではほとんど幼少期自転車で大怪我している。というかヘルメットの着用は子供だけでなく自転車に乗るすべての人に促進したほうがいい。ヘルメット被っている人がものすごく変な目で見られるのはちょっと恥ずかしいぞ。
 そして最後にマナー違反。マナー違反というか、最近の自転車乗りは総じて自殺志願者が多い。片手で携帯電話打ちながら走る、無灯火で走る。どっちも死ぬ気ですか?そもそも片手運転も無灯火も立派な交通違反であり、法律上罰金がとれるものである。またベルを鳴らしながら歩道を強行突破するのも違法である。自転車がきわめて一般的になっているにもかかわらず、どうも正しい知識がない人が多い。というより、自転車についての正しい知識を知る場所がないのが問題なのかもしれない。どこぞの場所みたいにいっそ免許性にするのももしかするといいのかもしれない。もっとも、原付免許並に形だけの存在になりそうだが。


 希望的な観測はともかく、「自転車は歩道を走ってね(ハート)」にならないことだけは祈る。基本的にアジアの人間は「自分の力を使って動くことを嫌う、馬鹿にする」人種なので、自転車は冷遇されるのだろうが、そんなことになったらイタリアに亡命してジロで優勝してやる。
 まさかいくら腐りきった政治家やら警察どもも、そこまで腐ってはないだろう。まさかね。

*1:本当にわずかな

*2:一人で何台も所有しているサイクリストもいるが