雨上がりポタリング 70-300mm一本勝負


 朝降り続いた雨も昼には止み、雲の隙間からは日差しが差し込む。…今日はいける!
 バッグにカメラを押し込み、あてもない撮影の旅へ出かける。いつものこと?いや違う。この日一眼に付けられたレンズは使い慣れた18-180mmではなく、70-300mmなのだ。しかもそれだけ。望遠レンズ一本勝負。いったい何が撮れるのか…。
 午前いっぱい雨に降られながら仕事したのだが、晴れてくれたのでこれは出かけなけれななるまい。今日いつもと違うのは、まず自転車がクォークであること。そしてレンズが70-300mmだということ。ロードで走ったのは、これで一眼を持ち運んだことがないので、70-300mmと一緒に実戦テストをするため。70-300mmのテストが最優先なので、18-180mmはお留守番だ。
 てなわけで、SPDシューズを履いて外の世界へ。

 まあ、当たり前だが驚きの望遠域。300mmの望遠端はまず使わないと思えるほど。

 たまたま飛んできた海保のYS-11も楽々激写。
 しかし、やはりこれ一本で撮影するのは正直しんどい。70mmはフォーサーズでは140mmなので、広角端でも下手なダブルズームキットの望遠レンズの望遠端で撮影するのと同じ感覚になる。よって、自転車を写すために自転車から降りてかなり離れなければならない。周りの人から見たら異様な光景だろう。また、300mm(換算600mm)という画角はかなり使いどころが難しい。というか飛行機撮る以外あまり見つからない。普通の人にはかなりオーバースペックだと思った。ちなみに望遠端で撮ると、かなりボケるから楽しいといえば楽しいが、おかげでますます使い方が難しい。今回の撮影は、ほとんど広角端で撮りました。つまり70mmf4という単焦点レンズ感覚。

 しかし、その単焦点レンズ感覚もそれはそれそれで面白い。写したいものを写すために動きまわる必要があるのだが、それが「あ、今自分は写真を撮ってるんだな」という感じになる。不自由が面白い。撮った写真もいつもと違う感じで、新鮮な気分で撮影できた。
 半日走り回った結果、やはりこれ一本では撮影は無理だと感じた。けど、持っていて損はない。70mmF4として使うのも楽しいものだ。

 あと、もう一つのテスト結果。ロードバイクでの撮影は正直しんどかった。ストップアンドゴーが多いので、そのたびにSPDが付けて外して付けて外して…。カメラ持って動き回るのも、クリートをカチャカチャ言わせながら歩かねばならない。しかも、SPD-SLだから、普通に立つのも変に力がいる。特に中腰はかなり不安定になるので、SPD-SLでは撮影は難しいな、という結論だ。なによりこの日は雨上がり。土はぬかるんで、クリートは土まみれ。自転車を漕ごうとしても、クリートに土が詰まって中々はまらないことが多々あった。う〜ん、普通のSPDにしようかと本気で考えた。
 けど、道中の移動はメトロとはケタ違いに楽。途中急な坂があったが、苦もなく突破できた。やはり走るならロードだ。



(追記)
日没後は撮影場所を横浜に変えて夜間撮影。一眼と三脚を持っていったのだが、結局GX200しか使わなかった。結構手ぶれ補正に救われた。