OLYMPUS E-SYSTEM E-30


 E-30を買って10日ほど経ち、シャッター回数は1000回。一日100枚ぐらい写真を撮っている計算です。ちなみにE-330のシャッター回数は現在8000回ほど。使い方にも慣れ、そろそろ第一回目のレビューをしてみたいと思います。
 結論から言うと、最高。けど、普通のフォーサーズユーザーならE-620の方がいいと思う。
 
 エントリークラスとは違うと思わせるボディ上のコンパネ。スーパーコンパネがあればいらないといえばいらないが、あると幸せになれる。趣味の世界。バックライトがあるので、暗いときでも使用可能。真価を発揮するのは、液晶を閉まって撮るときぐらい。同じくダイヤルも前後にあるツインダイヤル。ツインダイヤルになったからと言って前後ダイヤルで変えるのは精々絞りと露出であり、露出補正ボタンがあればなんら必要がない。繰り返す、趣味の世界。でも大好き。
 コンパネ周りに点在するボタン。E-330といったエントリークラスでは、十字ボタンにホワイトバランスなどのショートカットがあったが、E-30では独立。E-330に慣れていると自然と親指で十字ボタンを押す癖が出てしまい、初めは慣れなかった。しかし、そこは慣れの問題。慣れてしまえばなんら問題ない。ちなみにじゃあ十字ボタンは何に使うのか?というと、AFポイントの選択に使います。11か所のAFポイントから好きな場所を選べるのだが、あんまり使わない。しかし、操作系の最大の問題は、AFや測光、連射やセルフタイマーの設定がボディ左側にあるということ。

 左手は普段レンズを支えているので、ここを使うときは必然的に左手を離さなければならない。右手で押してもいいが、押しにくいのなんの。基本的に撮影中レンズから手を放したくないので、結局この辺はスーパーコンパネから設定を変えている。もっとも、AFはFnボタンに「AF-MF切り替え」を設定して解決。測光もAELボタンでだいたい解決している。ただ、ボタンが独立して操作性が向上したかといえばそうでもない。十字ボタンの頃からあんまり変わっていない。はっきり言って趣味の世界。だから大好き。
 また、ミドルクラスのカメラとしては珍しくボディ左上にモードダイヤルを装備。E-330の頃、ダイヤルやスイッチを動かすとモードダイヤルがグルグル回ってくれて大変困ったが、E-30だとその心配はない。個人的にE-3みたくソフトウェアでモードを切り替えるよりも、ハードウェアでモードを切り替える方が好き。つまりパナソニックの操作系は比較的好みだったりする。あと、モードダイヤルの端にあるアートフィルターはなかなか面白い。が、トイフォトやファンタジックフォーカスといった面白いものに限ってやたら撮影後の処理が時間かかって困る。なにより、オリンパスは何が何でもモードダイヤルを一周させない気だろうか?マニュアルーモードとシーンモードの間にある空白もマイモードとか入れとけばいいんじゃないかと、GX200ユーザーが思ってみる。てかシーンモードとアートフィルターをわざわざ一つにしないで、分ければ万事解決泣きもする。余談だが、GX200もしかり、AUTOモードとPモードの差がいまいち分からない。とりあえずモードダイヤル大好き。

 ボディの下には電源スイッチやらライブビュー切り替えやらが所狭しと並ぶ。ライブビューをウリにしたE-330では「使いやがれ」と言わんばかりにライブビューボタンがいい位置にあったが、E-30ではまず押し間違えることは不可能な位置に存在する。普通に押しにくい。液晶を閉じていれば尚更である。そして、E-330でいうライブビューボタンの位置に何があるかというと、再生ボタン。これは大変便利。E-330ではボディ左側にあり、撮影後の確認が面倒だったが、E-30ではらくらく。一方削除ボタンは最高に押しにくい場所にあるので、うっかり消すことは不可能。もちろん普通に消すのも億劫。削除しないように撮影しろってことかいな。個人的にライブビューがウリのフォーサーズなのので、ライブビューボタンはもうちょっと押しやすい場所にあってもいいと思う。まあうっかり押してパカパカいう(ミラーアップの音)のも嫌だが。中途半端に押せてしまう手ぶれ補正(IS)ボタン。せめてこの辺にあって欲しかった。まあ微々たる差だが。

 忘れちゃいけないキットレンズ14-54mm F2.8-3.5II。18-180mmより遥かに写真を撮るのが楽しい。ちょっとしたマクロ撮影もできる万能レンズ。防塵防滴なのだが、あいにくボディは非対応。よって雨の日も撮影できる性能は発揮できない。そもそも人間の方が非対応。
 また、レンズの絞りを操作するプレビューボタンもボディに追加。やっぱりレンズ交換式カメラはこうじゃなくっちゃ。


 結論を言うと、「買いたきゃ買え」、以上。そんな私は最近写真が撮るのが楽しくしょうがない。E-30はそんなカメラです。ちょっと重いが、竹レンズや超望遠レンズとのバランスを考えるとこのくらいの方が持ちやすい。まあ普通の人にはE-620を勧めるだろうが。
 ちなみに、E-620が発売すれば値段が落ちるかと思えば、価格.comの最安値は日々上昇している。最安値の店の在庫が無くなっていっているのだろうが、ちょっと意外。



○オマケ○
 せっかく新しいカメラを買ったので、カメラ関連グッズもグレードアップ。

 ブロアーがパワーアップ。ブロアーのくせに2000円もしてビビる。選考基準はパワーとデザイン。なんとなく赤いラインがあるこれに惹かれて購入。値段の割に作りはちゃち。パワーはあるにはあるが、ノズルの穴が結構でかいので、もうちょっと小さくすればパワーも出たんじゃないかなと思う。といっても、パワーには不満はない。もうちょっとデザインを重視したブロアーがあるとうれしい。
 また、遅いで有名なXDピクチャカードからCFカードへ。一応内蔵メモリ代り+穴があると埋めたくなる男の心理でXDも差し込み済み。CFを買ったはいいがリーダーが無いので新たに購入。

 男は清くCF専用カードリーダー。一芸に秀でているので、読み込みは早いらしい。比較対象がないのでなんとも言えない。作りはびっくりするほどちゃち。必要最低限といった感じ。埃が入らないように蓋があるのだが、邪魔以外の何者でもない。というのも、これが邪魔でカードを上下でつまむことが不可能で、左右をつかんで引っ張ることになる。するとどうなるかはご想像上にお任せします。本当はサンディスクのオールインワンが欲しかったのだが、どこも置いていないのでとりあえず代用品。ちなみにブロアーより安い。