フォーサーズの日


 4月3日は4/3(フォーサーズ)の日。というわけでフォーサーズの話題、と思わせてフォーサーズとそれ以外のシステムの話題。
 E-30を買って一月経つ。ちょうど買ったころに発表されたフォーサーズ集大成であるE-620は、E-420の小型とE-520の機能を兼ね備えた高性能機。店頭で触った限り、操作性やグリップも問題なく、そして軽い。E-30の立場が曖昧でちょっと悲しい。まあE-30はより強力な手ぶれ補正や1/8000のシャッタースピード、水準器があるという利点、そして竹レンズとのデザイン上のマッチングが良い。
 そんなE-30だが、もちろんこれはE-330の後継機として導入したわけだが、別に後継機がフォーサーズである必要はどこにもなかった。

 E-330は今やE-30を撮るためのカメラとなり下がったが、液晶の使いやすさは忘れられない。しかし時代の波には勝てず、後継機を導入するに至った。E-330に対する愛は以前書いたので割愛。しかし、E-330フォーサーズだったから、フォーサーズE-30を導入したかといえばそうでもない。
 当時のフォーサーズのレンズ資産は18-180mmと70-300mmで、10万もいかない。他のマウントに移るなら何のためらいもなく移れた。当時、E-330の後継機で争っていたのは、EOS-5DMkIIやD700に代表されるフルサイズ機だった。キヤノンニコンか、それともソニーか。3社のフルサイズ機は店頭で触ったりして検討を重ねたが、結局、映像素子の面積がフルサイズの4分の1しかないフォーサーズに落ち着いた。理由は簡単、でかくて重かったのだ。だが、E-30のライバルであるEOS50DやD300は、APS-Cサイズだけにフルサイズに比べれば小さく軽い。しかし、ボディ重量、レンズ重量など、総合的に考えると、フォーサーズシステム全体の軽さは強かった。
 基本的に自転車好きなので、カメラの輸送は基本的に背負う。人力だ。自転車はグラムで走りが大きく変わるので、100グラムでも軽くして走りたかったのだ。そういうとE-620と梅レンズの組み合わせが最高だが、全くその通りだ。だが、目が肥えてしまうといいレンズを使いたくなる。いいレンズ、フォーサーズでは竹以上のレンズを使いたくなる。使いたくなると、その性能を引き出すボディが欲しくなる。そういった思考の末、行き着いたのがE-30だったのだ。E-620が悪いわけではない。実際E-620がもう少し早く発表されていれば買っていたかもしれない。もっとも、買わなかった最大の理由が後に控えるマイクロフォーサーズに期待しているからだ。今後マイクローフォーサーズを導入するかは分からないが、現状もっとも最適なシステムとしてノーマルフォーサーズが選び、E-30を選んだ。E-3を選ばなかったのは重さ。E-520を選ばなかったのはE-330とグレードが同じだということ。
 正直、E-30が発表されたとき、買う気は全くなく、同時発表のマイクロフォーサーズの方に興味があった。が、なんだかんだでこいつに行きついた。


 なんだかんだいって、カメラはキヤノンニコンが素晴らしい。半世紀に渡るノウハウは絶大だ。一眼のシェアはこの2社が半分以上軽く持っていってるだろう。中古市場でも両者のカメラ、レンズは雑草の如く湧いてくる。やっと出揃ったフォーサーズレンズと違い、半世紀作り続けたレンズ群はより取り見取りだ。
 現在E-30を使っているわけだが、今後もフォーサーズ一筋か?といえばそんなことはない。今後フルサイズ機が小型化に成功してしまえば、フォーサーズの「小型軽量」という利点はなくなってしまう。やはりセンサーサイズは重要で、こればかりはレンズの性能云々でどうすることもできず、物理的な限界がある。今後小型が進んでいくか分からないが、小型軽量なフルサイズが出た時、そちらに移る可能性は高い。が、当分無理なのでフォーサーズで頑張っていくことになる。なによりマイクロフォーサーズへの期待もある。


 言えることは、各社頑張ってカメラを開発してくださいということだ。