繰り返される歴史 後編


 メトロのドロップハンドル化の話題後編。今回は実際に走行した感想。
 結論だけ先に言っておくと、よい子は真似をしないでください
 物理的に走行性能が上がることはあり得ないので、性能は据え置きで、ハンドルが変わっただけ。ショートアームVの効果ですが、使ってみた感じは「カンチブレーキよりもなんぼかマシ」といったところ。劇的な性能は期待できない。Vブレーキのようなかちっとした効き味はなく、シューとホイールが接すると、じわーっと効いてきます。町乗りレベルだと及第点。しかしロード用デュアルピボットブレーキと比べると、操作性、制動力ともに低い。
 ブレーキはいいとして、問題は変速。スパッと変速しません。操作して一呼吸置いてから変速します。STIがSORA、ディレーラーがデオーレ未満だというのが原因だろうか?グリップシフトの時はまだスパッと決まっていたので、やはり調整不足、あるいはシフターとディレーラーの相性だろうか?リアディレーラーをSORAにでも変えればいいのかもしれない。中編でも述べたが、シフトアップはともかくシフトダウンが問題で、騙し騙し使っている。時折変速しない時があるので、開き直ってよりシフトダウンして入らないギアを通過し、シフトアップすることで、使いたいギアを選択することもある。チェーンを7速用にしてないからか?と思ったが、どうもチェーンは7速用と同じものが使われているようだ。やはりディレーラーが問題ということか。
 ドロップハンドルの操作はもう慣れっこなので問題なし。久しぶりのSORAだが、ブラケットを持った状態での操作前提なので、105に慣れた自分にはちょっと使いづらい。というのも、シフトアップに親指を使う必要があり、余計に指を使わなければならない。操作を誤ることはないが、下ハンを握ったらシフトアップできないというのはどうかと…。まあ用途的に使わないのだが。
 ドロップハンドルになって長距離が楽になったのか?というと、長距離走ってないからはっきりとは言えないが、あんまり変わらない。長めのバーエンドを装備していたからか、あんまり差はない。下ハンも用途的に使わないので、あんまりドロップハンドルの恩恵を受けていない。重いギアでダンシングすると、フレームのあちこちからきしむ音がするので、無理な力も欠けれない。なるほど、ミニベロにドロップハンドルが搭載されない理由がよくわかる。
 総合的には、はっきりいって今回の作業は道楽だ。やはり安物の自転車なのでフレームの剛性が低く、ドロップハンドルの良さが生かせない。ポジションを増やしたいなら、素直にバーエンドで我慢するのがいいだろう。以前のハンドル一式は保管してあるので、元に戻そうと思えばすぐに戻せる。飽きたら元に戻そう。
 しかしせっかく7速化したので、これは残したい。そうなると問題となるシフターだが、持っていたりする。

 7速用のグリップシフト。なんでこんなものをもっているのかというと、そう、メリダの一番初めについていたシフターだ。買って一年ほどでラピッドファイヤーに切り替わったので、使ったのは一年ほど。その後ジャンクパーツボックスで眠っていた。時を経て、まさかこんなところで役に立つ日が来るとは…。このシフターを使っていた頃、本当に素直に自転車が楽しかったな〜。
 街乗り用のメトロがこんなのになってしまった。現在気楽に乗れる自転車がなくなってしまって、本気で困っている自分がいます。